ハヤシライスが余ったり、作り置きをしたいとき、どのように保存すれば良いでしょうか?
また、どれくらいの期間保存できるのでしょうか?
ここではハヤシライスの保存方法と賞味期限について解説します。
ハヤシライスの常温保存について
ハヤシライスは常温で保存しないでください。
鍋に入れたまま放置すると、菌が繁殖してカビが生えたり腐ったりする可能性があります。あら熱が取れたら冷蔵か冷凍で保存しましょう。
どうしても常温で保存する場合、夏の暑い時期は4時間程度、冬の寒い時期(部屋の温度が10℃以下)であれば1日程度、それ以外の季節(10~25℃程度)では12時間程度が目安です。
ただし、これはあくまで目安であり、地域や室温、季節、調味料の濃さによって変わります。鍋や器に蓋をしているか、ラップをしているかでも保存期間が異なります。
ハヤシライスの冷蔵保存について
冷蔵保存する場合は、まずあら熱をしっかり取ってから保存しましょう。あら熱が取れないまま冷蔵庫に入れると、他の食品が傷みやすくなります。鍋ごと保存しても、タッパーに移して保存しても構いません。あら熱を早く取るために流水を使うのが望ましいです。
冷蔵保存の目安は3日程度です。
それ以上保存すると菌が繁殖し、カビが生えたり腐る可能性があります。
また、冷蔵保存したものを再加熱し、再び冷蔵することは避けましょう。
ウェルシュ菌は熱に強く、12~50℃で繁殖しやすいためです。
ハヤシライスの冷凍保存について
冷凍保存する場合も、あら熱をしっかり取ってから保存します。タッパーに入れて蓋をするか、フリーザーバッグに入れて空気を抜いて平らにして保存する方法が便利です。これにより、早く全体が凍り、使う分だけ取り出せます。じゃがいもが含まれている場合は、マッシュしてから冷凍すると良いです。
解凍は、食べる前日に冷蔵庫に移して自然解凍するか、電子レンジで加熱します。冷凍保存の目安は1ヶ月程度です。保存期間が長くなると風味が劣化する可能性がありますので、早めに食べることをお勧めします。
ご飯を盛ったハヤシライスの場合
ご飯を盛ったハヤシライスは、あら熱が取れたらラップをして冷蔵または冷凍保存します。冷蔵保存ではご飯が劣化しやすいので、気になる場合は避けてください。一度口をつけているため、菌が多く付いていますので、早めに食べることをお勧めします。冷蔵保存の目安は1日程度、もって2日です。
ハヤシライスは腐ったらどうなるの?
以下の状態になったら食べないようにしてください。
– 糸を引いている
– カビが生えている
– ネバネバしている
– 常温で長時間置いていた
– 冷蔵、加熱を何日も繰り返している
– すっぱいにおいがする
– 酸っぱい味がする
ウェルシュ菌は見た目やにおいに変化がないため注意が必要です。
まとめ
ハヤシライスはルウが原因でウェルシュ菌が繁殖しやすいので、常温で長時間放置せず、冷蔵保存や再加熱を繰り返さないようにしましょう。
冷凍保存がおすすめで、じゃがいもや人参が固形で入っている場合はマッシュしてから保存すると良いです。
ご飯ごと保存する場合は、冷蔵より冷凍の方が劣化を防げます。