「勧める」と「薦める」の違い解説

「勧める」と「薦める」の違い

「勧める」と「薦める」は、ともに「すすめる」と発音され意味も近いですが、違いがあります。

【勧める】ある行動を促す

【薦める】特定の人や物を支持する

「勧める」は、相手に特定の行動を取るよう助言または奨励することを指します。「奨める」とも表現されます。

「薦める」は、ある人や物が適切であると考え、それを採用するよう推奨することを意味します。

行動に関しては「勧める」を用い、人や物について話す際には「薦める」を使用します。

例えば、「読書」という行為について話す時は「勧める」が使われ、具体的な「本」という物について話す時は「薦める」が適切です。ただし、物を直接提供してその使用を促すような場合(例: 「酒を勧める」や「席を勧める」)は、「勧める」が用いられます。

類語:
勧める:勧誘、奨励、奨励する
薦める:推薦、推挙、推奨

使用例:
「勧める」:入会を勧める、読書を勧める、立候補を勧める、省エネを勧める、食事を勧める
「薦める」:この辞書を薦める、彼を候補者として薦める、推薦する有望株